へた紫茄子
《特徴》
へたの下まで紫色であることから名づけられた。果形は整った短卵形、果色は濃黒色で肌の光沢は極めて良い。草勢は強く枝は中開性で熟期は中生である。盛夏でも色ボケやなり疲れは少ない。品質は良好で、果皮は軟らかく肉質も適度にしまり日持ちがよい。
一口なすの宿漬け(ぬか漬け)、なすのそうめんかけ、オランダ煮など夏の金沢の郷土料理に欠かせない。
《栽培要点》
①植えつけ
遅霜の心配のなくなる4月下旬~5月初旬頃から種をまくか、苗で植えつける。畝幅は1m20cm、株間50cmで1列に植える。
②仕立て方
1番花が咲き始めるころ、1番花の下のわきから発生する枝2本と親枝の計3本を残し、他は全部摘み取る(3本仕立て)。開張性があるので、支柱を立て樹を挟むように誘引する。
③収穫と管理
大きさが鶏卵大(約30g)前後の頃から朝夕の涼しい時間帯に収穫する。追肥は樹勢を見て、開花始めたころから行う。肥料や水がきれると色つやが悪くなり、果実も硬くなるので、肥料と水はこまめに与えるよう心がける。