打木源助大根
《特徴》
金沢市打木町の篤農家 故松本佐一郎氏によって育成された品種。
ずんぐりとした形で、肉質が軟らかく肌がきれい。
根径約8cm、根長約22~25cmの短円筒形で、尻の詰まりが良い。
食味においては、繊維質が少なくて甘みがあり、煮食に最適。特におでんやふろふき大根などの料理では、この打木源助大根の甘さと軟らかさが最も活かされる。その美味しさから金沢市の老舗料亭やおでん屋などで利用されている。軟らかい特徴がありながら煮崩れしにくく、味の染みも良いので重宝されている。
ただし、裂根や空洞症、ス入りが発生しやすいという特徴があり、適期収穫を心がける。
《栽培要点》
①元肥を施し、1mの平畝を作る。株間30cmの点まきで、1か所あたり3~4粒蒔きとする。
②本葉2~3枚の頃、生育の揃ったものを2本にし、5枚の時1本に間引きをする。
③追肥は間引きのつど、化成肥料を施す。肥料切れを起こすと果肉が硬く、肌が汚くなり、ス入りが現れるので注意が必要。
④追肥の遅れや、量が多いとひび割れの原因となる。
⑤収穫は播種後60日~可能であるが、収穫が遅れるとス入りが現れやすい。適期の収穫を心がける。